あなたをかなえる美バランス・ライフ

家族との時間を増やしたいから 集中して仕事をするよう心がけています

第三回:天沼幸子さん

私にとっての『美バランス・ライフ』

夫とのコミュニケーションを大切に
お互いに支え合える存在であること

  • 専門家の意見を参考に、自分らしくスパイスを利かせる
  • 「やってみたら」夫からの一言が前進の原動力に
  • 時間の束縛をメリットに 制約があるからこそ集中する

 

都内を中心に、美容室や整体院などで保育サービス「ママトコタイム」を展開しているファモニィ株式会社の代表 天沼幸子さん。乳幼児を抱えるママがリフレッシュでき、事業としてもなりたつものをと考えて取り組んだ同事業が注目を集めるママ起業家です。保育費用を店舗からいただく形での運営は、店舗側にとっても新規顧客の開拓につながると評判がよく、こうした子育て世代へのアプローチが、お店の売り上げに好影響をもたらすことをリアルに示す結果を生み出しています。

専門家の意見を参考に、自分らしくスパイスを利かせる

大学、大学院と6年間をアメリカで過ごされた天沼さんは、帰国後、ITコンサルタント企業に就職、プログラミングなどの知識を増やしていきましたが、より自分に合った仕事で社会貢献したいと考えて1年半勤めて退社、シンクタンクへとキャリアアップ転職を果たします。新規事業の立ち上げや、まだ世に出ていないビジネスとして芽を出しそうな市場価値をさぐる分析などが主な業務でした。前職の職場で出会った方と結婚、2年後には会社をやめて、独立しました。芽を出しそうなよいビジネスの種を見つけて提案していくうちに、開始当初の事業規模は小さくても求められているサービスがたくさんあると思い、ならば、自分でやってみようと考えたのです。天沼さんが目を付けたのは美容業界。平日の昼間はどこの店舗も客足を伸ばしたいと試行錯誤を繰り返していることを知り、美容室の予約の空き状況を見ながら、予約ができるマッチングシステムの開発を手掛けることにしました。この時間に動きやすい主婦層を取り込むことを狙ったのです。「起業の時、専門家の方には色々とアドバイスをいただきました。助言はすごく貴重なものでしたが、インプットの一つ。自分の思い描くビジネスに必要なことを見極め、それをどのように社会に届けるかを決断していくのは自分自身ではないでしょうか」。

「やってみたら」夫からの一言が前進の原動力に

天沼さんは早い段階から自分の事業には法人格の取得が不可欠だと考えるようになりました。「私が考えたサービスは、店舗や企業という看板を持つ方に向けてお話ししなくてはいけません。ゼロからのスタートだからこそ、信頼していただきやすい法人格の取得をと考えました」。しかし、この事業は自分の掲げた売上目標には届かず、システムを譲渡することに。「もうやめた方がいいかな」と弱気になっていた時のこと、ご主人から励ましの言葉をもらいます。「夫が『もう少しやってみたら』と言わなければ、今の自分はなかったかもしれません」。 そして、美容院で出会った子連れママ達の言葉が浮かぶようになります。「子どもが生まれてから、髪を切りにいくこともできない」。保育サービスがあれば、集客が伸びるかもしれない。それまでの事業で繋がった美容室に、保育サービスを提案し、試験的にサロンでの保育付きイベントを実施、予約の受け付けをはじめると、確かに需要がありました。天沼さんは自身が子守り役として店舗へ向かい、施術を受けるママの近くでベビーシッターをすることをはじめてみました。「店舗にはちょっとしたスペースをお借りするだけです。店舗側は新たな設備投資もいりませんから、受け入れてもらいやすかったのだと思います」。

時間の束縛をメリットに 制約があるからこそ集中する

これまでやってきたサロンと顧客のマッチングシステムでの経験を活かし、イベント型無料保育サービスをはじめます。その名も「ママトコタイム」。保育代はお店側が負担、イベント実施日に予約を入れたママは、施術中無料で保育を受けられます。高い広告費を払い割引クーポンを発行することを考えれば、お店としても「ママトコタイム」との提携は、たとえ保育代を払ったとしても、メリットが大きかったのです。「ママトコタイム」を開始して間もなくして、天沼さんご自身が子どもを授かることに。ご主人の母親にも手伝ってもらいながら、なんとか仕事をこなしていました。「その頃から、自分自身がベビーシッターをするのではなく、より多くの人にママトコタイムを届けるための策を真剣に考え始めました」。スタッフを増やし、保育事業を展開する会社との連携を図りました。

大人二人の生活から、子どもと三人の暮らしへと生活が変化したことで、働き方も変わりました。「出産前は、どちらかといえば“何時まででも仕事をする”というスタイルでした」。出産後、子どもとの時間も大切にしたくなり、時間の制約が生まれました。「限られた時間だからこそ、一分でも無駄にしないつもりで仕事に取り組むようになりましたよ」。忙しい毎日の天沼さんですが、家族とのコミュニケーションは欠かしません。新しいことを始める時はいつもご主人に話しているそうです。「私の状況をシェアしておけば、例えば私がイライラしていても、その原因が分かっているから手助けしやすいみたいです」と微笑まれます。「仕事」「家族」「お金」三つのバランスを取るために、ライフステージに合わせて必要な取捨選択を上手におこなったことで「美バランス・ライフ」を叶えてきました。天沼さんは今、新事業の構想中だとか。家族の支えをパワーに変えて、自分らしく次のステージへと道を進んでいかれることでしょう。

プロフィール:天沼幸子さん
アメリカの大学院での学びの後に帰国。ITコンサルティング会社としてグローバルに展開する企業に就職、その後シンクタンクを経て、ファモニィ株式会社を設立し、代表取締役に。美容室や整体院などでママの『できない』を『できた!』に変えるイベント型無料保育サービス「ママトコタイム」を首都圏を中心に展開している。一児の母。
HP:ファモニィ株式会社 http://www.famony.co.jp/

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